2026/05/04 08:30

人生とは何か。すごく難しい問いです。答えることは困難ですが、ここでは、自分の人生について、回想法・ライフレヴューの観点から、現在の点ではなく「過去から未来へと続く全体像」としてとらえます。


人生を一連の継続する様々な体験のつながりとして見る


人は時の限りを前にした時、自分は何をしてきたのだろうかとという「過去への問い」をすると言われています。

そして、過去への旅に足を踏み入れた時、かつての情景や感情が、胸に込み上げてくるかもしれません。

私たちは、己の人生の意味を知ろうとします。それは「人生という織物をほぐし、また、紡ぎ直す過程」だと野村豊子さんは述べています。

人生は過去の体験や出来事が縦糸や横糸となって織り成される1枚の織物のようなものである。無数の織り目には、楽しさや嬉しさと同時に、つらさや悲しみも込められており、それには1枚として同じものはない。


自らの人生という織物に込められた、織り目・体験の意味を知ることができるのは、その人自身である。


私たちは、記憶を選び取ることができます。思い出したくないことは、胸の中にしまっておけばいいのです。自分の人生の意味は、自分自身で決めることができます。私しか知らない私の人生です。

人生を振り返るとき、やり残した課題に圧倒されそうになるかもしれません。しかし、今までの生き方に基づいてやっていけばいいのだと、先人の研究者たちは述べています。

今まで通りが自分らしい。それが自分の人生を受け入れるコツだということのようです。

※黒字の言葉は、「総説 回想法とライフレヴュー」野村豊子/より引用しました。